現在30代後半で独身です。
人間関係に悩みを持つことが多く、自分は素直に相手に接してきたつもりでも、いじめにあったり、仲間はずれにあったりと、傷ついた経験から人の心の裏を読んでしまい、リラックスして人と付き合えません。
20代の後半で離婚を経験しましたが、男性への不信感はそれ以前からあり、そこもぬぐえないまま月日が経っています。
子どもも好きで結婚して、家族を持ちたい気持ちがあっても出会い自体も避けてしまう気持ちもあります。仕事に対しても人間関係が自分にとっては強く負担になりぐったりと疲れてしまい、転職も考えています。
自分に自信をつけるために、コツコツと続けていること、周りの人を大切に思う気持ち、家族を大切にしようとする気持ちは変えてませんが、やはりこの先も不安です。
誰かに聞いて欲しくて、ご相談しました。何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。
相談者:ぴぴいさん(30代)
仏教では、あらゆる悩みは自分の心が今どういう状態かを理解することによって解決できるとあります。
【回答】ぴぴいさんの今の状況は、例えば飼い主に捨てられたワンちゃんが辛い思いを経て、
いつしか人間の姿を見るたびに怯えるようになってしまう。
誰かが優しく手を差し伸べようとしても、また傷つくかもしれないとゆっくりと遠くに去ってしまう。
そんな状況に思えます。
ぴぴいさんをワンちゃんと言っているわけではないので気を悪くしないでくださいね。
心から気を許せる友達、本当は意外と少ないものですよ。
気追わないで過ごしてくださいね。
また、パートナーについては、もうすでに最上の人と出会っているかもしれませんよ。
出会いは求めるものではなく、自然に出来るものです。
お互いを見つめあう関係。一見理想的に思えますがそれは長続きしません。
お互いに同じ方向を見ているのが一番理想的な形です。
お互いに見つめあっていれば、常に至近の事しか考えられませんが、
同じ方向を見ているのなら遠くの事まで考える事ができます。
子供の事、将来の夢、自分たちの老後や孫の事。
そんな事も考えられるのが、お互い同じ方向を見るという事です。
そういう人が身近に、またはこれから現れると信じていきましょうね。
聴き手
日蓮宗本円寺
第三十九世現住職 草切榮隆